「お産は痛い」
誰もがみなもっている共通認識だと思います。初産婦さんにお産についてどのようなイメージを持っていますか?ときくとほぼ全員がどの位痛いのかと思うとこわいという答えが返ってきます。きっと出産経験のある方、たとえば、自分のお母さんだったり、お姉さんだったり、お友達に聞くときっと痛かったということが伝えられることが多いのではないのでしょうか。未知のことに対する不安やこわさは誰にでもあるものです。だからみんながそろって痛いと言っている出産に対する怖さが増すのかもしれませんね。けれどもお産はだた痛いだけじゃない、それ以上に感動的で素晴らしい体験です。お産を経験した方にはぜひ痛みではなく、お産の素晴らしさについて語ってほしいなといつも思っています。
確かにお産は痛みが伴います。けれどもそれだけではありません。陣痛は赤ちゃんを押し出す力です。赤ちゃんをこの世に送り出してくれるエネルギーです。どうか陣痛を敵にせず味方につけていただきたいと思います。
これから数回にわけ、陣痛についてお話していきます。陣痛について知ることにより、少しでもこわいというイメージをとりのぞいてもらえると幸いです。
~陣痛はどうして起こるのか?~
陣痛が定期的に10分以内にきはじめた時がお産の始まりと言われています。
陣痛がどうやってはじまるのか。陣痛とは子宮筋(子宮は筋肉です)の収縮と弛緩ですが、陣痛がはじまるきっかけは十分に解明されていません。
けれども、いくつかのホルモンが関与しているということが分かっています。妊娠中は胎盤から出るホルモンによって陣痛のスイッチが入らないようになっています。
妊娠末期になり赤ちゃんの頭下がって子宮の入り口が刺激されたり、赤ちゃんから出されるホルモン、お母さんから出るホルモンなどにより陣痛が起こると言われています。
科学が発達した現在でも陣痛の始まるメカニズムについてはわからないことも多いのが現状です。生命の神秘を感じますね。