I.Y様 経産婦
1人目の出産の時に「出産では痛みに抵抗するだけ無駄」ということを学んだ私。今回は「(痛みに)抗わない。受け入れ、受けながす」決心をして出産に臨みました。(笑)
夜中、規則的な痛みで起き、明け方入院しました。師長さんが出迎えて下さり、とても安心したのを覚えています。内診していただくと、「陣痛につながるといいけど、前駆陣痛の可能性も十分あるかなぁ」とのことで、この日一度目の軽い絶望感…。数日前から夜間の前駆陣痛でほとんど寝れておらず、心身ともに気弱になりかけていたところでした。朝まで様子見ということで、どうしてももう今日中に産みたかった私は「もっともっと痛くなれ」と念じつつ時間を過ごしました(笑)
次の診察でお産がすすんでいることがわかり、入院が決定。ごれで俄然やる気が出た自分。その後数時間は呼吸することにだけ集中し、冷静に向き合えていました。
…が、ある時を境に急激に痛みのレベルがあがり…「これだけ痛ければあと2~3時間で産まれるだろう。」と勝手に思っていた私ですが、そのタイミングで先生に診ていただくと、「今日には産まれるよ!がんばって!」との一言。その時点でまだ朝の9時頃でした。この日一番の絶望を感じた私でしたが、なんとその10分後には子宮口全開に。再びやる気スイッチも全開になり、その後は自分も助産師さんもおどろきのスピードで出産にいたりました。
息子との初対面に感動したのと同時に、健診時、毎回大きいと指摘されていた頭のデカさを確認している自分がいました(笑)
本当にギリギリのタイミングで主人も出産に立ち会うことができ、我が子ながら親孝行な息子です。そばで励まし、サポートしてくださった助産師さん方のおかげで安心して産むことができました。
無事に産めた達成感でいっぱいの私でしたが、産後はまた別の色々な痛みに対峙しています。会陰切開のキズ、後陣痛、授乳時の胸の痛みなど…。でもすべての先生、助産師さん、看護師さんのサポートが本当に細やかで、トラブルがあってもその都度しっかり話を聞いて下さりアドバイスを頂けるのでとても心強く、感謝の気持ちでいっぱいです。1人目も根本さんで出産したかったです。
入院生活が快適すぎて退院するのが少しさみしいですが…(笑)私たち家族のもとに産まれてきてくれた息子を大切に育てていこうと思います。本当にありがとうございました。
♪スタッフより♪
夜中のお産のスタートは、心細いものです。寝静まっているとき特に経産婦さんこそ、家族を気づかいまだおこすのはかわいそうだと思ってしまうから。
1人で荷物をかかえ明け方入院してきた姿をみて「たのもしいな、産む覚悟がみえる」と思いました。
お産の波にのったらあっという間。パパの到着を知っていたかのように元気に産まれてきてくれました。ママは、弱音をはかず、ゴールをみすえたような上手な呼吸で、パパはそっとそばに。とてもあたたかな場所でした。
その後もいろいろな心配がある中でも、ママは育児に集中し、いつも私たちに笑顔をみせてくれていました。
大切な命を体をはってしっかり育み、そしてこの先もそのことがママの力となることでしょう。痛い思いをたくさんした分、強くなり、家族力がましていくことを願っています。