昨日は定例の院内勉強会でした。医師、スタッフのスキルアップを目的に月一回のペースで行っています。テーマは産科領域、婦人科領域、新生児について等様々で、日ごろ不安・疑問に思ってること、もう少し深く知りたいことなどをリクエストしてくれます。うちのスタッフたちは大変に優秀なので、こちらもしっかり準備して臨まないといけませんから結構大変ですが、勉強になりますし、何より患者さんのためになると思って皆で続けています。
今日は、そんな患者さん思いのスタッフ皆様から「これはあらかじめ患者さんにお知らせしておいた方がいい」と教えてもらった点を。
□不正出血について
生理以外の出血は量、性状、色等に関わらず、すべて不正出血です。原因は生理不順、ホルモン異常、排卵出血、妊娠、子宮筋腫等々様々ですが、「子宮癌からの出血ではない」ことの確認は緊急性があり必須です。出血中でも何ら問題ありません。出血が止まってからなどと先延ばしにしないで速やかに子宮癌検診を受けて下さい。逆に癌からの出血ではないことさえ確認すれば別にあわてる必要は無いわけです。
□排卵日の確認について
不妊治療で必須なのが排卵日の特定です。市販の排卵チェッカーはとても高いですし、ご自身で判定するのがやや難しい場合がありますので、こちらで超音波等々駆使し正確にお教えします。いつ来院して頂いても結構ですが、最初は生理が始まった日を1日目として大体14日目に排卵するとして、その少し前、11~13日目くらいにお越し頂くと良いです。
□緊急避妊ピルについて
有効期限は72時間、3日間です。3日を過ぎると効果が期待できない場合があります。必ず3日以内にお越し下さい。
□月経移動について
旅行、行事などで生理日を移動したい場合、次回生理予定日の5日前から来てほしくない日まで中容量ピルを内服して頂きますと生理を遅らせることが出来ます。ので、出来ましたら次回生理開始予定日の5日以上前に来院ください。不順な方は、想定される一番早い生理開始日の5日前からになります。
生理を早める方法もありますのでご相談下さい。
他にもたくさんありましたがまた別の機会に。
少しいい季節になってきましたね。
根本産婦人科医院 院長 根本 将之